情報をどう受け止めるか

視点を高めるため、言語化能力を上げるため、常識の変換を瞬時に出来るようになるため、という理由で、哲学の勉強会に参加しています。

ソクラテスやニーチェやフライトについて勉強するわけでは無く、ざっくりと言ってしまうと彼らのような視点、言語力、常識の変換力を学び、身に付ける練習をするという感じでしょうか。

こういったところで学んでいると、言葉の一つ一つを真剣に考えて使うようになってきます。

例えば、SMIのレッスンの中で「勇気は成功するために最も大切な要素です」という一文があります。

未知の世界に踏み出すための行動を起こすためには「勇気」が必要だ、ということです。成功とは成長であり、成長とは出来ない事を出来るよにする事ですから、新しい事を始めたり、慣れない事をする時に勇気がなければ行動が起こせないからです。

ところが、哲学的観点では「勇気なんて捏造の最たるもの。行動するために勇気なんていらない。ただやれば良いのだ。勇気という言葉を使ってやらない理由を作っているだけだ。」というような事を言ったりします。(これが常識の変換、的な事です)

同じ言葉についても真逆の解釈がある、という事がわかりますよね。

ちなみに、人間は本能的に恐怖や不安を避けるように脳が出来ています。また、その一方で恐怖や不安を超えないと状況が今より悪くなることも本能で知っています。

恐怖や不安を避けたがる本能と、恐怖や不安を避けることで種が絶滅することを回避したい本能。

結局どちらの本能も人は持っているのですから、勇気がなくて出来ない、というのは恐怖や不安を乗り越えるよりも種の絶滅を受け入れる可能性が高い状態、と言えるかもしれません。

何もかも鵜呑みにするのではなく、言葉の使い方や意味をしっかりと読み取り、疑い、その上でそのメッセージを受け入れるなり、受け入れないなりと考えた方が良いと思います。

世の中には自分に都合の良い解釈を広めたくて、言葉巧みに情報発信をしている人がたくさんいます。

だから、このブログも疑って読むべきってことです。

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