メモの魔力を魔力にする習慣

「潜在意識」を見たことがありますか?

潜在的な意識、ということは隠れている意識ということ。

そもそも隠れているものを見ることは出来ませんよね。

だから潜在意識とは非常に曖昧な世界です。

でも、我々のような自己啓発業界の人間は「潜在意識に働きかける」「潜在意識をコントロールする」という表現をよく使います。

あるか無いかわからない世界に「働きかけろ」「コントロールしろ」とかって、胡散臭いと言っても過言ではありません。

実際、20年くらい前は「潜在意識」なんて宗教とかスピリチュアル系の怪しいものと思っていた人の方が多かったと思います。

その後、テレビ番組でスピ系のものが人気が出たり、たくさんの方が潜在意識を扱う本を書いたりして、多くの方が「潜在意識」の存在を認識するようになり、今では普通に使う言葉になりました。

そして、潜在意識を動かすためのセミナーに通ったり、コーチングを受けたりしているわけです。

でもね・・・

潜在意識を動かすことは不可能だと思うのです。

だって、潜在意識って別名「無意識」です。繰り返しになりますが「無い」のです。

今目の前に無い「お金」を使うことは出来ますか?

空っぽの冷蔵庫の中身を使って料理を作ることは出来ますか?

出来ませんよね。

無いものは無いのですから。

じゃあ何故「潜在意識」と「成功」がつながっていると言われているのでしょうか?

実は潜在意識を使う、とか潜在意識をコントロールする、というのは、顕在的に意識しなくても出来るようになるまで反復・継続しろ、ということなのです。

でも、多くの「成功したいけど出来ない人」が圧倒的に嫌いで苦手なのが「反復と継続」です。

なので「成功したかったら、成功する言語や思考や行動の習慣をつけるために、日々反復継続しなければならない」という真実を伝えてしまうと、自分のセミナーやコーチングを受けて貰えないから、なんとなくの納得感を持たせる「潜在意識をすぐに使える」というような言葉を使うわけです。

 

「イメージしたことが現実化することはある」という方もいるでしょう。

自分がイメージしたことを潜在意識がキャッチしてそれを現実化してくれる(引き寄せてくれる)という考え方ですね。

それはもちろんあると思います。

でも、それについてもそのイメージを作っているのは、あなたの言葉であって、その言葉が不適切であれば現実化する行動をとることはしないのです。

例えば、私は32歳まで喫煙していましたがある日を境にすっぱりと止めることが出来ました。

それまで数回「タバコをやめたい」と思って禁煙宣言をしていましたがダメでした。

じゃあこの時は何故止められたのか、といえば「私の尊敬する成功者たちは誰もタバコを吸っていない。将来彼らと会食などをする時に”タバコが吸えなくてつらい”などとイライラするのは嫌だな」と真剣に考えたからです。かなりの妄想も入っていますが、本当にこの考えを言葉に出来た時にタバコをやめるという行動ができました。

タバコを止めたい。では止められなかったけど「私の尊敬する成功者たちは誰もタバコを吸っていない。将来彼らと会食などをする時に”タバコが吸えなくてつらい”などとイライラするのは嫌だな」は止められた。

この言語化の違いです。ちょっと低レベルな例えではありますが。

でも、この言語が意識的に使えるようになるまででも1年以上はかかっています。

意識してすることが無意識になるまでの時間は人によって様々です。

でも、結局はそれしかないのです。

「メモの魔力」を描いた前田さんは若かりし頃からメモを取っていて、その習慣を書籍で伝えています。

でも、その習慣がない人が本を読んで、「なるほど」と始めてもすぐにできないのは、「習慣」がないからです。

全ては習慣を作ることから始めましょう。ここを覚悟すると人生は変わるのです。

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